本日は、今年3月に当局が半年以内の期限で次回の開催を公約していた行徳橋架換事業の住民説明会、第2回が開催されました。今回の説明会は、橋の行徳側・・・取付道路を建設するために用地買収が不可欠な河原地区の方たちが対象です。県土整備常任委員である私は、説明を行う県側関係者の1人として出席しました。
改めて、どんな橋になるかを説明しましたが、県が強調したのは大きく分けると(1)新しく強い橋の建設、(2)自転車、歩行者が安心して通れる橋──の2点でした。
(1)に関しては、現在の橋は昭和14年の基準で昭和31年に建設されたのですが、今回は、当然のことながら現在の基準で建設されます。昭和14年の基準は、関東大震災の教訓から横揺れに強いのが特徴。最新の基準では、縦揺れにも強い対応となるため、県の担当者は「地震などが起きた場合、周辺の公共建築物では最強となるため、避難所にもなりうる」と説明していました。
(2)に関しては、現在、1日あたりの自転車の通行量が片道800台、往復1600台あり、その中には狭い歩道でスマホを操作しながらといった危険通行も見受けられ、4mの幅に色を替えて歩道と自転車道をレーン分けし、歩行者、自転車とも安心して通行できるように設計しています。また、現状、暗い照明を改善する案も提示されました。
10月から測量が始まる予定。今後のおおざっぱなスケジュールとしては、来年4月より補償交渉、用地買収を開始(平成28年3月まで)、来年11月に新橋工事を、平成28年6月より取付工事をそれぞれスタート、平成30年11月に完成・新橋に交通を切替、平成31年3月末に旧橋撤去を完了し、事業が終了します。ちなみに、雨量が多い6~10月は川中での作業ができず(現在進行中である可動堰の工事も今はお休み)、それ以外の時期の作業になるとか。ゆえに、11月が基準月となっています。
県の担当者によると、この規模の橋を架け替える際、通常なら10年程度かかるそうですけど、住民のご協力があれば、5年で完了することが可能としていました。かりに、用地取得が不調に終わっても橋そのものはかかり、計画している取付道路を経ず、急カーブ、クランク状で通行することで架け換えを完了させることが可能としていますが、危険極まりない旧橋を利用せざるを得ない状態を変えるためにも、地権者のご協力を願うところであります。
さて、説明会が終わった後、住民の方々から様々な質問が出ました。「現在の取付道路の法面は、草の除去が大変なので、新しい取付道路は草が生えにくくして欲しい」という要望に関しては、外かんなどにも通じるものがあると思います。さらには、工事に使用する重機を搬入する際の騒音問題、現在と同じく路線バスを除く大型車両を通さないで欲しいとする要望、近隣の河川敷のグラウンドが使用できるか否かの質問・・・こうした要望・疑問は、県土整備常任委員としてしっかり受け止めました。直接、住んでいる方の話を聞いて、今まで気づかなかったことを知りましたが、これらを役立てていきたいと思います。
前回の説明会は紛糾しましたが、今回は河原自治会の皆様のご尽力もあって、スムーズに会が進行しました。この場を借りて感謝致します。また、何かあった場合、私は県土整備常任委員として当局に伝える窓口となり、声を届けることを自治会の役員の方たちとお約束しました。