【真実を発信214】消防学校建替え、誤報というのは・・・一般質問から(3)

一般質問も3日目、明日は最終日で、みんなの党から同僚の川井友則議員(松戸市選出)が登壇する予定です。本日は、瀧田敏幸議員(自民党、印西市選出)、岡村泰明議員(自民党、四街道市選出)、天野行雄議員(民主党、千葉市稲毛区選出)、今井勝議員(自民党、我孫子市選出)、吉本充議員(自民党、富津市選出)が質問をしました。

瀧田議員は、放射能関連、北総線運賃引き上げなどを質問。このうち、放射能関連では手賀沼下水処理場のごみ焼却灰の一時保管に関して、当局は周辺の空間放射線量は一時保管開始時と同程度と当局は答弁、今のところ影響はないとの認識を示しています。この一時保管の期限も残り1年半、安全と確認されながらも、それと期限は別の話であり、行政は当然のことながら住民との約束を守らねばなりません。

北総線の運賃引き下げ問題に関しては、自治体は補助金を前提に引き下げたため、平成27年以降、補助金が打ち切られた場合、運賃が元の水準に戻る可能性があるとしていました。“元に戻る”という表現ですけど、住民にとって起きることは値上げと言っていいでしょう。また、当局は消費税が引き上げられた際に、北総線の運賃は相当分の値上げが予想されるとの認識です。

岡村議員が取り上げた航空機の騒音問題では、千葉市上級の高度引き上げを11月14日から本運用開始、さらに北方面についても実現を目指します。首都圏全体で理念を共有し、東京上空を含めた飛行ルートの設定を要請するとの答弁がありました。他方、がん患者の就労問題に関しては、がん医療施設14のうち8の施設で社会保険労務士を置く計画ですが、残りの施設についても働きかけるとしています。

がん問題については天野議員も取り上げました。うち緩和ケアについては、国の補助金が出る緩和ケア施設は、8病院171床ありますが、当局ではこれを広げていく方向です。

今井議員は、知事の政府主体会議の参画を取り上げ、そこで森田知事は、「日本に対する関心を高めるため、アニメを活用すべき」とアジア文化交流懇談会で提言したと答弁。これは、盛田知事の他に北野武氏、コシノジュンコ氏など11名で構成され、提言を安倍首相に申し入れることになっています。また、森田知事は「千葉の旅番組を現地で放送」することをアイデアとして上げ、その放送枠を海外で獲得できるようサポートして欲しいと申し入れたと語っていました。

吉本議員は、歴史的な構造物である富津市地先にある第一海堡の崩壊防止を訴えました。所有者である財務省に崩壊防止策を申し入れるべきと指摘したところ、当局は地元で・・・これには議場から「地元は千葉県だろう」の声・・・県が対処すべきものでしょう。他方、イノシシの問題について、捕獲した場合の補助金支給要件の緩和を要望。しっぽを取る、キバを抜く、耳を切る・・・これらを揃えて提出し、補助金を請求する訳ですが、この作業はとても困難であり、緩和を国に働きかけるべきものと言えます。

さて、今日の答弁で、引っ掛かることがありました。瀧田議員の消防学校建替えの質問に関するものです。私は、瀧田議員と会派は異なりますが、県政の透明化を図るという考えは同じ。その意味で、やり取りから県の姿勢に不透明な部分があることを感じ取りました。

消防学校の建て替えを市原市で・・・という新聞報道にについて、瀧田議員が「これは誤報か?」という質問に対し、当局は「検討会を開き意見を聞いている段階。まだ、移転先は決定していない」と答弁・・・「誤報」とは最後まで言いませんでした。

私は記者時代、企業に関するスクープを受けた、当該企業のコメントに何度も接したことがあります。後で問題にならないように、たいていの企業は慎重に対処し「当社が発表したものではない」「まだ正式に決定していない」・・・などといったコメントを発表するのが大半。こうした時は、既に、スクープの内容は事実であることが多く、早ければ、コメント発表後の当日、遅い時は忘れた頃に、それが正式に発表されます。

ですが、事実でない場合、はっきりと企業は「誤報である」「そのような事実はない」・・・などと断言。内容によっては、訴訟に踏み切るケースもあります。今回の場合、これは私の推測なのですが、「誤報」「事実誤認」と言わなかったことから、どうも「市原が移転先」というのは最終的に決定してないまでも、それは決裁印が押してないなど事務レベルの話で、事実上、決まっているのでは・・・そんな印象を受けました。

公的機関の場合、スクープの内容を認めない企業のような対応が果たして許されるのか。「決まっていない」・・・この回答が、果たして、本当に選定中で決まっていないのか、それとも、事務作業を完了していないだけなのか・・・すっきりしませんでした。県政は透明性が求められる点を踏まえれば、あくまでも、ジャーナリストの視点から述べますが、極めて不誠実な答弁と言わざるを得ません。

さて、もう1つ。今日の各紙朝刊に、天下りの実態が報じられました。これは、昨日の質問を元に書かれたものですけど、質問の流れは天下りを容認する内容・・・読者は天下りを批判する質問と捉えた可能性が大ですが、そうではないことを付け加えておきます。「真実を発信」と謳っている以上、報道によるミスリードは看過できません。事実を記して、本日は筆を置きます。

以下をクリックして下さい。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(都道府県)へ
にほんブログ村