【真実を発信317】みんなの党の県議会定数・選挙区見直し案

みんなの党千葉県議会議員会は6日、千葉県議会定数及び選挙区の見直し案を発表しました。既に、本日の新聞各紙で報道されていますが、概略にとどまっておりますので、捕捉する格好で記します。

選挙公約として、定数62への削減を掲げておりましたので、これをベースに最終的に62人(人口約10万人に1人)を目標として、段階的に削減することを提案させて頂きました。なぜ、10万人に1人なのか・・これは東京都、大阪府に倣ったものです。

ただ、急激な変化は混乱を招くリスクが大きいのも確か。また、ドラスチックな減少に対しては、ポピュリズムとの批判もあります。そこで、現実的な対応として、激変緩和措置を講ずることとし、当初は定数79人(人口約79000人に1人)の暫定案を提示することにしました。この根拠は、本県と人口が同規模である神奈川県、埼玉県、愛知県が人口約72000人~約86000人に設定・削減していることに倣ったものです。

作業を進める上で、定数の削減以上に心血を注いだのが、1票の格差是正でした。これに関しても、完全比例では県土の均衡ある発展が望めないとの反論もあります。しかしながら、それを踏まえても、現行の2.51倍は果たして許容できる数値でしょうか?これをできるだけ解消することを目指しました。

この作業で、難問となったのは、公選法15条の”壁”でしょうか。具体的に記すと、1票の格差を是正するために、合区が必要となるのですが、同法15条では、総人口÷定数・・つまり、定数1人あたりの人口を越す自治体どうしを合区させてはならないと規定されています。たとえば、人口約10万人に1人と設定した本案ですと、人口47万人の市川市とお隣である16万人の浦安市を1つの選挙区にはできません。1票の格差を是正しようと、合区の作業を進めた場合、これに引っ掛かり断念するケースが少なくありませんでした。

1票の格差を生む要因にもなっている1人区を極力無くし(本案ではゼロ、暫定案では3区に減少)、飛び地の解消を合わせて考慮した結果、本案では22選挙区、暫定案では26選挙区となりました。いずれの案もも、1.50倍を下回っています。

選挙区等の具体的な内容に関して、写真で添付しました。細かい字なので、拡大してご覧になって下さい。

なお、今回の案は6月定例議会において開催される議員定数等検討委員会に提出する予定です。