【真実を発信334】県有施設リニューアルに「減築」の有効活用を・・・一般質問より(11)

本日は3本目となります。外出先から事務所に戻り、来客のアポまで時間があり、それを利用して書くことにしました。ネタが溜まっている時、原稿を請け負っている時・・・いずれも書ける時に書いておかないと進みません。

さて、一般質問の大項目9問目、県有施設に関して2つ目は減築についてです。

減築とは建築面積の一部や階数を減らすなど建築物の床面積を減らして、建物のコンパクト化を図ること。これによって、維持管理の負担軽減や耐震化などに繋がり、近年ではこの手法を使うケースが増えています。

耐震化や建て替えコストなど利点が多いことから、更新期が到来した建物について、ケースバイケースで減築を活用すべきではないでしょうか。本県でも減築を手法として県有施設をリニューアルした例がありますが、今後も県営住宅の長寿命化計画などで利用すべきと考えられる点を踏まえ、庁舎や学校、住宅など県有施設の老朽化対策を進める上で、減築は有効な手段と考えるがどうか、と質問しました。

答弁では、高等学校校舎の耐震強度不足の解消や、特別支援学校への転用にあたり活用した例があるとした上で、今後は各施設の適正規模を検討する中で、施設の保有総量を縮減する面から、減築の活用についても検討したい、としていました。

人口が減少する中、施設の利用需要は避けられません。それを踏まえ、財政負担を軽減・平準化するとともに、施設の最適な配置を図ることが必要とも答弁しており、そこから今後、減築が利活用されて行く可能性が出ています。

さて、答弁にあった特別支援学校とは、千葉県立特別支援学校市川大野高等学園のことです。ここは県立市川北高等学校が県立市川西高等学校と統合して県立市川昴高等学校となった際、北高(昴高校は西校校舎を利用)の空き校舎を転用しました。

ただ、特別支援学校は4階以上に教室を設けてはならないという規則があるため、リニューアルに際して減築を活用した訳です。こうした理由ながら、減築の実績となったのも事実。今後も減築は県有施設の老朽化対策やリニューアルなどで利活用すべきと要望し、この質問の結びとしました。