【真実を発信365】台風18号が通過、冠水・浸水対策のため下水道整備を

台風18号通過によって、豪雨に見舞われた市川市内。昨年の台風26号や今夏のゲリラ豪雨の時に比べると影響は大きくなかったものの、改めて冠水や浸水など雨水対策のため、下水道整備を急ぐ必要があると思わせました。

私の地元である菅野地区も、大雨のたびに冠水や浸水の被害が生じる地域。具体的には東京歯科大市川病院やマルエツ菅野店の周辺、菅野2丁目、4丁目、5丁目各地先の市道沿いがそれに当たります。これまでと同様、今回も道路に面した商店等にヒアリング調査を行いました。

周辺の店舗の関係者によると「昨年の台風や今夏のゲリラ豪雨の時に比べると浸水量が少なかった」とか。数店ヒアリングしたところ、今回の浸水は概ね10㎝程度だったようです。

微妙な窪地に位置するため、付近の店舗で毎回、最も被害が大きくなると言われるローソン菅野五丁目店でも、浸水はしながらも「前回に比べて水は少なかった」とお店の方が話していました。同店は周辺との標高差が50㎝ほど低いですけど、過去にオーナーから聞いた話では、それだけでもわすか100m先ではいつも被害が生じないといいます。窪地に雨水が集中して冠水や住居への浸水が発生する都市型雨水被害の典型的なケースと言えるでしょう。

排水溝が詰まってうまく機能しない、といった例も中にはあるでしょう。ただ、最も多いと思われるのは、雨水を流す下水管のキャパを超える容量の水が押し寄せる点です。予算が伴ういった事情だけではなく、市内の何か所にもこのような場所もあるため、一度に解決するのは難しいと想定できるものの、豪雨のたびに苦しむ方が多い状況を放置してはいけません。この点を行政に働きかけたいと思っております。

他方、突如発生する夏のゲリラ豪雨とは異なり、台風の場合は予報などからある程度の備えも可能。今回は避難勧告発令など行政の対応も早かった印象です。市川市は、本日の午前10時10分、台風18号の接近で崖崩れの危険が高まったとして、市内北部の826世帯、1432人に避難指示を出しました。さらに、河川の氾濫の恐れがあるとして、4998世帯1万1996人に避難勧告を発令しています。

また、今回の雨水については、トータルの降水量が同じでも、長時間平均的に降るのと、短時間で記録的に降るゲリラ豪雨とでは被害の度合いも異なり、全体の降水量とともに、1時間あたりの降雨量で、前回の数値との比較で少なかったのかもしれません。備えが難しいゲリラ豪雨に、どう対処するかが課題になると感じました。

いずれにしても、雨水被害から守るためには下水施設の拡充が必須であるのは言うまでもありません。この点を議会で訴えて参ります。