【真実を発信405】人事評価運用制度の見直し、実現できるか?

一部で報道されましたが、千葉県行政改革審議会はこのほど、「千葉県の組織・人材改革の推進に関する提言書」をまとめ、公表しました。

この提言書は、以下の4項目で構成されています。

(1)職員を取り巻く環境の変化と組織・人材改革の位置付け
(2)組織・人材改革の基本的考え方
(3)取組みの方向性
(4)改革を進めるにあたって

(1)では、人口減少や少子化高齢化など社会情勢の急激な変化や厳しい財政状況を踏まえ、社会経済状況の変化に伴う県民の行政ニーズに的確に対応できるよう、組織生産性の一層の向上に向け、組織・人材改革に取り組む必要があると説いています。

(2)で県組織のスタイルに関し、「業務処理型の組織」から「価値創造型の組織」へ・・と転換を示した上で、(3)において組織・人材マネジメントの高度化、個々の職員の能力向上、職員の意欲や能力を引き出す制度環境の整備・・以上3点について言及しました。最後の(4)では、総合的に取り組みを進めること、県民福祉の向上につながる改革であること、継続的に改善に取り組むことを挙げています。

いずれも、これまで私は何度も議会に取り上げ、突っ込みどころ満載、3月の予算委員会で取り上げるつもりでおり、各論についてここでは詳細な言及は控えますが、その中で1点、取り組みの方向性の中にある「人事評価制度の運用見直し」に関し記すことにしました。

現在も、県は評価結果を給与に反映しているものの、それが適正であるとは思えません。優秀な人材に多く給与を配分する形となっていますが、5段階評価において上位2ランクに偏る格好であり、提言の中で示されている「能力の明確化、評価結果の給与等への反映等」が実現しているとは言い難いものがあります。

この点に関しては、一般質問や予算委員会での質問で取り上げてきました。予算委員会においては、当時の総務部長と完全対決・・当時は初年度で私自身未熟であったことで、明確な答弁を引き出すことが出来なかったため、今度こそ一歩進めるために、提言書に沿って追及したいと考えております。

「頑張った人が報われる」・・どんな世界でもそうあるべき・・この政治信条で活動して参りました。結果、上記の改革を進めることによって、県民サービスの向上にも繋がるでしょう。任期中、千葉の成長とともに行財政改革に取り組んできた私にとって、予算委員会は1期目の総決算になると言えます。