【真実を発信424】中核地域支援センター、当面は継続へ・・・予算委員会より(3)

予算委員会シリーズ続いては、水野文也の質問。1日あたり答弁込みの持ち時間が18分でした。長くなるので、今回は初日の分を取り上げます。

初日
1、ハラールについて
2、障がい者・高齢者介護・子育てについて

最初のハラールですけど、約3年取り組んだ私の代表的な施策。千葉県は今やハラール推進の先進県となりましたけど、他県のキャッチアップが激しい・・別に競争をする訳ではないながら、成田空港を擁するために、ムスリム観光客を気持ちよく迎えるためにも、必要と言えるでしょう。私が答弁で欲しかったのは「今後も施策として継続する」という一点。森田知事が直接がそのように答弁して頂きました。今後も県ではハラールに関する施策が続くことになります。

障がい者・高齢者介護・子育てについては大きなくくりで、「肢体不自由児の特別支援学級」「障害のある人へのやさしい取り組み」「中核地域支援センター」「包括ケア」「放課後児童クラブ」の5点を取り上げました。

肢体不自由児の特別支援学級は、他の障がい児の特別支援学級に比べて数が少ないため、教育の機会均等という観点から増やすべきとの趣旨から質問したのです。県は手を挙げた新設する市町村に対し、人員配置の相談を今後も行うとした上で、来年度は2クラス新設することを明らかにしました。うち1クラスは、地元市川の妙典小学校に設置されます。

障害のある人へのやさしい取り組みは、「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」に基づき、誰もが暮らしやすい社会づくりを進めている一環として「障害のある人へのやさしい取組み」を広く紹介しているもの。平成22年には、取り組み事例を募集したところ、136件の応募があり、その中で、私の地元である市川市を中心に活動している、NPO法人いちかわ市民文化ネットワークの「チャレンジド・ミュージカル」が特に優れた取り組みとして認定されました。表彰の際に森田知事が稽古場を訪問、激励した経緯があります。

私も最近、稽古場を覗きましたが、森田知事が訪れた時のことを今でも記憶していて励みになったとか。やはり、こうした場合、知事に積極的に出向いて頂きたいと思います。なお、この取り組みですが、平成22年、平成25年に続き、第3回が平成28年に行われるとの答弁がありました。

中核地域支援センターは、24時間365日体制で福祉サービスのコーディネート・福祉の総合相談・権利擁護を行うもので、健康福祉センターの所管区域ごとに設置されています。子ども・障害者・高齢者等対象別に分かれる相談事業も各々の対象者ごとに行われてきましたが、相談内容は複合しているケースが多いことから、断的に相談が行われる中核地域支援センターは、ワンストップでの相談や緊急時の迅速な対応が可能な施設として、利用者に重宝されてきました。

最近では新しい相談窓口が設置されていることなどから、利用者の中から事業として終了してしまうのでは・・と心配する声が出ております。そうした声に応えての質問でしたけど、当局から「現時点では、閉鎖することは考えていない」との答弁を引出しました。一方の包括ケアも医療、介護など幅広いジャンルにおいて、多職種で連携、文字通り包括的に対処する中で、重要な事項。地域の連携が大切になります。この質問では、市町村向けの研修を行うほか、助言者などを派遣するとしていました。

放課後児童クラブは、3年前の予算委員会でも取り上げました。当時は、待機児童と言えば、保育所に目が向けられがちで、放課後児童クラブの待機児童問題は相対的に関心が低かったのですけど、この質問で森田知事は予算増額を明言、その後も拡充が進められ、状況は大きく好転しています。しかしながら、施設が増えた後、今度は子ども達が快適に過ごせるかどうかが、課題になるでしょう。

3年前と同じく森田知事が答弁し、「エアコンやフロアマットの設備に対し補助金を支給し、今後も施策を進める」と明言していました。